iPod(アイポッド)はApple Inc.(以下、アップル社)によって開発・製造及び販売されている携帯型デジタル音楽プレイヤーである。
現在、アップル社より発売されているiPodはiPod classic、iPod nano、iPod shuffle、iPod touchの4種類である。
この項目では、まずiPod第1世代~第6世代、そしてiPodファミリーを扱う。iPod mini、iPod nano、iPod touch、iPod shuffleの詳細は別項に説明を譲る。また、同社製のiPod機能を搭載した携帯電話についてはiPhoneを参照していただきたい。
なお、本文中の iPod などの価格表記は特に断りの無い限り、円表記は日本円でのメーカー希望小売価格を、ドル表記はUSドルでの希望小売価格 (suggested retail price) をそれぞれ表す。
目次
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iPod には、1G、2G、3G、4G、5G、6Gという6つの明確な世代が存在する。なお、これらの数字の後ろにある「G」は、「ジェネレーション(Generation)」の略である。
2002年3月21日には、10GB バージョン(約2,000曲、62,800円(499ドル))が発表され、カレンダー/アドレス帳等の同期も可能となった。
社製ハードディスクドライブの搭載により、20GBモデルは厚さと重さで初代モデルをわずかに上回ったが、10GBモデルは薄くなった。また、5GB:36,800円(299ドル)、10GB:47,800円(399ドル)、20GB:59,800円(499ドル)と、第一世代に比べ同容量分ではそれぞれ値下げとなった。
この世代では、初めて Windows に対応した。パッケージは、OS ごとに Macintosh 用と Windows 用の2種類があった。
2003年4月28日、アップル社のスティーブ・ジョブズCEOは"ultrathin" iPod シリーズを発表した。10GB(約2,000曲、36,800円(299ドル))、15GB(約3,700曲、47,800円(399ドル))、30GB(約7,500曲、59,800円(499ドル))。2003年9月には15GBモデルを20GB(約5,000曲)に、30GBモデルを40GB(約10,000曲)に改訂。価格の変更はなし。後に10GBモデルを15GBモデルに改訂。
パッケージに Windows 用・Macintosh 用の区別がなくなったのはこの世代からである。
第3世代 iPod ではFireWireコネクタの代わりに、より薄く平らな形状をした専用の「Dockコネクタ」と呼ばれる30ピン・コネクターが採用された。これは同時に導入した新しいiPodドックにうまく接続できるよう、導入された。299ドルで販売されたモデルを除く全ての第3世代iPodにドック及びiPodを収納するケースが同梱された。この世代から USB 接続での利用が可能になったが、この時点ではまだ iPod の充電には 6ピンのFireWire端子(または、FireWire端子を持つ iPod ACアダプタ)への接続が必要となる。
従来、ホイールの周囲にあった「再生」などの機械式ボタンはホイールと画面の間に横一列に並べられ、ホイール中央のボタンとともにタッチセンサー方式に改められた。これらのボタンは指が触れたことを感知し、画面のバックライトが点灯している間はボタンがオレンジ色に光るがこれはこの世代のみの仕様である。
旧モデルからの分かりやすい相違点として、iPod miniで採用されたクリックホイール(タッチセンサーに機械式スイッチを組み込んだもので、これ以降のiPod、iPod nanoはすべてこの操作方式である。)の導入がある。これにより、第3世代にあったホイールと画面の間のボタンは消えた。
一部のユーザーは、第3世代 iPod にあったボタンのバックライトが無くなったことを理由にクリックホイールを批判したが、大多数のユーザーは、円周上にボタンが配置されたことでバックライトの必要性はほぼ無くなったと指摘した。
アップル社はまた、新しい iPod はソフトウェアの改善によってより効率的にバッテリーを使用できるため、バッテリー持続時間が12時間に伸びた、と発表した。他の小さな改良点としては、トップ階層のメニュー上に "Shuffle Songs" のオプションを追加してユーザーの便宜を図ったことが挙げられる。それ以前の iPod でも同様の操作ができるよう改善してほしいというユーザーからの多数のリクエストに応えて、アップル社は2005年2月23日に 1G から 3G の iPod 向けにその新しいメニュー項目を追加するファームウェアアップデートをリリースした。
当初は、4G iPod は旧モデルと同じく、グレイスケールのディスプレイで写真表示機能を持たず、2つの容量の機種があり、20GBモデル32,800円(299ドル)と 40GBモデル42,800円(399ドル)であった(アップル社は、20GB モデルの販売に注力するため、2005年2月に 40GB モデルの製造を中止した)。グレイスケールの 4G iPod は 3G iPod よりわずかに(1mm 弱)薄くなり、USB接続によるバッテリー充電機能が採用された。
2005年6月には iPod photo との統合により、グレイスケール液晶はカラー液晶へと変更され、また連続再生時間は約15時間になった。
2004年10月28日に発表されたiPod photoは65,536色、220 x 176ピクセル画面が特徴であり、JPEG、BMP、GIF、TIFF、及び PNG 画像を保存かつ表示する事が可能である。標準的なグレイスケール 4G iPod より1ミリメートル厚い (181g)。iPod photo はバッテリー持続時間が15時間であり、当然ながら音楽も再生できる。iPod photoのオリジナル版は、40GB(約10,000曲)バージョンで 54,800円(499ドル)及び60 GB(約15,000曲)バージョンで66,800円(599ドル)の価格で提供された。
2005年2月23日、アップル社は40GBモデルを廃止して、低価格30GBモデル(38,800円、349ドル)を発売し、60GBモデルの価格を値下げ(49,800円、449ドル)した。しかし、初期iPod photoと異なり、低価格60GB及び新しい30GBモデルにはDock、FireWire ケーブル、キャリングケース、または AV ケーブルが付属していない(アクセサリーはおおよそ120ドル相当である)。
2005年6月28日、主要なiPod製品のディスプレイをカラー化して、アップル社はiPod及びiPod photo製品を統合した。統合後の20GB iPodは前グレイスケール・バージョンと同じ価格、32,800円(299ドル)であり、能力はiPod photoと全く同一である。60 GB iPod photoの価格は49,800円 (449ドル)から45,800円(399ドル)へ値下げされ、349ドルの30GB iPod photoモデルは廃止された。
新しい製品のラインナップ提供の他に、アップル社はiTunesをバージョン4.9へアップデートさせた。このアップデートにより、iTunes 及び iPod にポッドキャスティング機能が追加された。
iPod上の画像整理には、Macintosh上ではiPhotoのアルバム機能を使用できる。iPhoto はiLifeソフトウェア・スイートに含まれており、iLifeはパッケージ製品があるほかに新規購入ハードウェアに付属している。iPhoto を使わないユーザの場合や Windows版iTunesユーザの場合はAdobe Photoshop Elements等のサードパーティ製ソフトウェアを使用するか、同期に使うフォルダを決めてFinderやエクスプローラ等で整理する必要がある。この違いはユーザに負担を少し掛けることになる。
2005年6月28日、アップル社はiPodにUSBケーブル及びUSB接続のACアダプターを同梱した。人気のあるオプション・アクセサリーにはDock、FireWire ケーブル(好みで標準のUSB接続の代わりとして使える)、iPod AV ケーブル(テレビなどに画像出力ができる)、及び iPod カメラコネクタ(Dockコネクタに接続し、デジタルカメラの記憶装置からコンピュータを介さずiPodに直接画像を転送又は表示するための物)がある。
2005年6月28日、iPod 及び iPod photo 製品の統合を発表すると同時に、アップル社は36,800円(329ドル)に値下げしたiPod U2 Special Editionにカラー画面及び画像機能を付加した。
2005年10月12日、第5世代iPodの発売に伴い、販売終了となった。
2005年10月12日19時半頃(現地時)、アップル社は第5世代 iPod をリリースした。30GB(音楽約7500曲、動画約75時間、連続音楽再生時間14時間、連続スライドショー再生時間3時間、連続動画再生時間2時間)34,800円(299ドル)、60GB(音楽約15,000曲、動画約150時間、連続音楽再生時間20時間、連続スライドショー再生時間4時間、連続動画再生時間3時間) 46,800円(399ドル)。カラーはiPod nanoと同じく、白及び黒の2色をラインナップした。
画面は 320 x 240 ピクセル QVGA 2.5インチ カラーディスプレイを搭載し、MPEG-4ビデオ、およびH.264ビデオや写真を閲覧することが可能である。動画の転送にはiTunes 6以降が必要である。動画閲覧に対応するため、第4世代と比較すると画面が大きくなったのが特徴である。第5世代よりリモコン接続端子が廃止された。また、FireWireでのデータ転送ができなくなった他、バッテリーは60GBについては音楽連続再生時間が20時間になった。その他に外見的な印象としては厚さが第4世代の20GBと第5世代の30GBの比較では14.5mmから11mmへ、第4世代の60GBと第五世代の60GBの比較では19mmから14mmへと以前のモデルよりもそれぞれ薄くなった。
また、アップル社はiPod用に最適化された動画をiTunes Storeで販売している。スティーブ・ジョブズの会見によるとテレビドラマを放送した翌日にそれをiTunes Storeで有料で配信させる目的があり、アメリカではテレビドラマ『LOST』というエミー賞受賞のドラマを放送後の翌日に売価1.99ドルで配信することを発表し、他にもアメリカで放送されたテレビドラマやショートアニメやPVを配信することが予定され、今後は映画などを配信を行うことが計画されている。ちなみに日本版iTunes Storeでは手始めにPVとピクサーのショートアニメを販売する(開始当初の売価は1曲300円)。また、5.5世代との過渡期である2006年1月11日に「iPod Radio Remote」という名で公式サポートがリクエストされていたFMラジオチューナー機能付きのワイヤードリモコンが発表され第1世代以降のnanoおよび第5世代以降のiPodでFMラジオ放送が受信可能となった。ドック接続式のアクセサリで、接続するとiPodの画面に「ラジオ」の項目が追加され、チューニングが可能となる。アメリカとヨーロッパ標準では87.5MHzから107.9MHzのFM局に、日本標準では76MHzから90MHzのラジオ局に対応しており、任意で地域を選択可能。電源はiPodから供給され、アンテナはリモコン接続のイヤフォンを利用しているために、リモコンにイヤフォンを接続していなければ受信不能となる。RDS(Radio Data System)にも対応しているが、日本のFMラジオ放送ではRDSを送信していないために放送局などの情報は表示されない。定価は日本では税込み5800円。
なお、2006年9月12日以降に発売されたすべてのiPodパッケージにはiTunesが同梱されていないため、iTunesがプリインストールされていないコンピュータから曲などを転送して利用するためにはiTunesをインターネットから入手する必要がある。
2007年9月5日(日本時間では6日)、アップル社は6代目のiPodとしてiPod classicを発表した。このネーミングについてスティーブ・ジョブズは「オリジナルのモデルには説明するための名前をつけていなかった」としている。
80GBと160GBの2つのモデルがあり、画面サイズや大きさ高さは前世代機とほぼ同じだが、厚さは80GBモデルが10.5mm、160GBモデルが13.5mmと薄型化した。筐体前面は第3世代iPod nano同様のアルミ合金となった。カラーバリエーションは黒とシルバーの二色のみであり、第1世代よりiPodのイメージカラーであった白色モデルは姿を消しているが、シルバーは比較的白に近いカラーリングとされている。
連続再生時間は80GBモデルは音楽再生が約30時間、ビデオ再生が5時間。160GBモデルで音楽再生が40時間、ビデオ再生が7時間。価格は80GBモデルが29,800円(249ドル)、160GBモデルが42,800円(349ドル)。
同時に発表された第3世代iPod nano同様、新たにCoverFlow機能が搭載され、コンポーネント外部出力によるプログレッシブ出力が可能となっている。また、Windows 2000コンピュータでの利用は非対応となった(iPod classic を利用するための iTunes が Windows 2000 に非対応であるため)。
アップル社は現在4種類の iPod を販売しており、モデルによって容量やデザインが異なっている。2007年9月に登場したモデルの分類は
iPod mini(4GB及び6GB、数色のカラー・バリエーションあり)はiPod nanoの登場に伴い生産中止された。iPod U2 Special Edition は第5世代 iPod の登場に伴って一旦生産中止されたが、2006年6月6日、第5世代 iPod の30GBモデルをベースに、背面のステンレススチールまで黒いオールブラックの筐体で再登場した。
iPodはその時期に応じて投入される新しい世代の存在が牽引力になり、2001年にオリジナルモデル(第1世代)が登場して以来、市場の中で高い地位を確保し続けている。多くのハードディスク型デジタルオーディオプレーヤーと同様に、現在のドライブ容量は音楽、画像向けに利用されていて、データストレージといった用途ではほとんど宣伝されていない。
全面タッチパネルを採用し、大画面での動画視聴や無線LANによるWebブラウズなども可能。同社のiPhoneを踏襲している。
1インチハードディスクを内蔵し、オリジナルのiPodよりも小型軽量。
液晶画面を廃し、シャッフル再生に特化したタイプ。第2世代のiPod shuffleは、発表された時点では世界最小・最軽量の音楽プレーヤー。
フラッシュメモリを使い、iPod miniよりもさらに小型化したシリーズ。iPod miniの後継機種にあたる。
iPod へ音楽・動画やそのプレイリスト、写真などを転送するには、 iTunes もしくはXPlayなどのアプリケーションを使用する。製造元のアップル社ではiTunesを使用することを推奨している。
iPod touchやiPhoneなどは、タッチパネルでの入力となっており、こちらも直感的な操作ができるように工夫されている。
また、GUIの言語はMac OS X同様、21言語を切り替えて使用できる。
「アーティスト」「アルバム」「ジャンル」等で管理される階層的なはCreativeからの訴訟に対し1億ドルの和解金を支払い、和解した。http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20060824/zenipod.htm
モノクロディスプレイの液晶表示の書体は、英数字フォントに「Chicago」、日本語フォントに「Osaka」を採用している。これは9.X以前のMac OSにおいて表示用全般として使われていたフォントである。第四世代以降のカラーiPodは、書体として英数字に「Myriad」、日本語にはゴシック体の「ヒラギノ」を、iPod nanoは「Osaka」のフォントをそれぞれ採用している。「Osaka」以外はいずれもアンチエイリアス処理がなされている。ただし、第四世代以降のiPodでもディスクモードにしたときのフォントはChicagoになる。
アップル社はiTunesメディア・ライブラリー・ソフトウェアと連携して利用することを前提としてiPodを設計した。iTunesはコンピュータおよびiPod上の音楽ライブラリを扱うためのソフトウェアである。iTunesは特定のプレイリストまたは音楽ライブラリ全体の内容を、ホスト・コンピュータとiPodを接続するたびに自動同期することができる。もちろん、iTunes上で作成したスマートプレイリストを、そのままiPodに転送することや、iPod上で動的に更新させることも可能である。また、自動同期を行わず、全ての曲とプレイリスト、あるいは一部のプレイリストのみを手動管理することもできる。
ユーザーはiPodないしiTunes上で音楽のレーティング(0~5つ星まで指定可能)をつけることもできる。
iPod(液晶を持たないiPod shuffleを除く)は音楽再生機能に加えて簡易な のようなタグを利用し他のテキストファイルや音楽ファイルにリンクするなどができる。しかし、iPod自体にはこれらの情報を編集する機能が無いため“PDA”とは言えない。
2005年、iPod Linux プロジェクトはたくさんのソフトウェアの利用(特にゲーム)の拡張とOgg VorbisおよびFLAC形式のサポートを追加するために始められた。アップル非公式のため、サポート外となる。
このプロジェクトは“Podzilla”と呼ばれるiPod向けGUIインターフェイスを選択するために書かれた。Podzillaは多くのアプリケーションに内蔵する事ができる。これらのアプリケーションはsashと呼ばれるシェル、計算機、ペイント・プログラム、およびいくつかのゲーム(『テトリス』クローンが含まれる)が含まれる。2007年にはiPod Linuxのみをターゲットとしたコンピュータウィルス「Linux.Noslo」が発見された。
iPod Linux のダウンロード及びアップデートは外部リンクを参照。
第一世代および第二世代のiPodにはAtari社製Breakoutアーケードゲームのクローン『Brick』が収録されている。
第三世代および第四世代のiPod、iPod mini、iPod nano(第一世代および第二世代)にはBrickの他に3つのゲームが含まれる。
またメモ機能を利用して、簡単なgamesをiPod上で楽しんだり、restaurant information を入れておいたりといった使い方がされていた。
第五世代は当初第三世代および第四世代同様の4つのゲームが添付されているのみであったが、2006年9月12日に公開されたiPodソフトウェア1.2から、iTunes Storeからダウンロード購入したゲームを追加できるようになった。ゲームは1タイトル600円である。具体的にはiPodのゲームタイトル一覧を参照のこと。
iPod classicおよびiPod nano(第三世代)には以下の3つのゲームが含まれるほか、iTunes Storeからダウンロード購入したゲームも追加できる(2007年9月18日現在、一部ゲームのみ対応)。VortexとiPod Quizは第五世代iPod向けにiTunes Storeからダウンロード販売されているものである。
第二世代iPodまではFireWireのみに対応、第三・第四世代のiPodとiPod miniはUSBおよびFireWireに対応をしていたが、第五世代のiPodおよびiPod nanoではFireWireは充電専用となり、データの転送を行うことは出来なくなった。なおFireWireでPC等と接続すると転送できない旨が表示される(あまり意味の無い裏技として、FireWire端子を持つiPodと接続しても表示される)。
iPodの内蔵バッテリへの充電は、コンピュータやiPod を使用する。
なお、第一世代のiPod shuffleの充電及びデータ転送はコンピュータやUSBハブのUSB端子を介して行うことができ、接続にはUSB端子に直接差し込むほかに、USB延長ケーブルやiPod shuffle 向けに用意された iPod shuffle Dock を用いることもできる。第二世代では iPod shuffle 専用の Dock を介し USB 端子へ接続して行う。
iPodの第一世代〜第三世代には、心臓部であるCPUとして2つのARM 7TDMI(動作周波数90MHz)が使われた。それに対して、後期モデルは同じバッテリー容量でより長時間駆動させるために、CPU使用率に応じて周波数が動的に変化するスピード・チップ(最高周波数80MHz)が使われた。最新の第五世代iPodで使用されているCPUは、PortalPlayer社製のPP5021というデジタルプレイヤー向けのチップである。このチップにはFireWireインターフェイス機能が内蔵されていないが、次期チップであるPP5022ではFireWireインターフェイス機能が内蔵されている。このため、次期iPodではFireWire接続機能が復活する可能性もある。また、PP5022はPP5020に比べて低電圧低電流で稼働するので、バッテリーでの駆動時間を延ばす事にも寄与することが期待される。
iPodは東芝の1.8インチATAハードディスクドライブ(IDE規格でないコネクターによって接続されている)が使われ、iPod miniでは日立の1インチ・ハードドライブが、iPod shuffleではIM Flashのフラッシュメモリが、iPod nanoでは東芝(8GBモデル)とサムスン(4GBモデル)とHynix(2GBモデル)のフラッシュメモリがそれぞれ記憶媒体として使われている。
iPodには他の媒体(ケースの中のハードディスクドライブ)からオペレーティング・システムを読み込む装置に命じるプログラム、ブートローダを含む32メビバイトフラッシュROMチップが内蔵されている。全てのiPodには、32MiB RAM(第五世代iPodの60GBモデルに限り64MiB RAM)を内蔵している。このRAMの主な用途は、ファームウェアから読み込まれたiPod用のオペレーティングシステムを動作させ、同時に音楽データをキャッシュしてHDDやメモリーからの読み込み回数を軽減し、電池の持続時間を延ばすことである。
第四世代までのiPodは曲の間隔無しに音楽を再生するギャップレス再生機能を搭載していなかったが、第五世代以降のモデルではほぼギャップレス再生に対応した。ただし、これらはCDやMD等のギャップレス再生を考慮して設計された機器とは異なるため擬似的なものといえる。
既に、携帯型音楽プレーヤー市場では、外部マイクやライン入力からの本格的な生録が非圧縮で行えるなど、iPodとの差別化を図った製品が発売されており、そうした製品は、音楽演奏などの収録に活用されている。
iPod の光沢のあるステンレス部分は新潟県の東陽理化学研究所(いわゆる磨き屋シンジケートを含む)や台湾のFoxconnブランドを持つHon-Hai社などが製造を担当している。Hon-HaiはiPod nanoの製造を行っているが、検査以外は鏡面仕上げを含め全自動であるという。
他社の音楽プレイヤーに付属する多くのイヤフォンやヘッドフォンと同じく、iPodに付属するイヤフォンは特別に高い音質を実現しているわけではない。iPodは全モデルで一般的にステレオミニジャックと呼ばれる3.5mmイヤホンジャックを採用している為、プラグ部分が3.5mm規格もしくはそれに変換できるたいていのイヤフォン・ヘッドフォンを使用することができる。一部のサードパーティからは、iPod向けの代替イヤフォンとして白色のイヤフォン(例えば、社製ER-6i, Shure社のE4c)が販売されている。なお、iPod付属のイヤフォンは左右のコードの長さが同じ(Y型)であり、イヤーパッド部分も左右のチャンネルの頭文字の「L」「R」の文字は入っているものの色分けはされていない(このため、慣れるまで扱いづらいことがある)。
またiPodなどのデジタルオーディオプレーヤー人気の恩恵を受けて、Shure社やEtymotic Research社他が販売している、1万円を超えるような高価なイヤフォンの売り上げが好調となっている。
新第五世代iPod、第二世代iPod nano、第二世代iPod shuffle(カラーバリエーション増加後)からは、全体が丸みを帯び、音質を向上させた新しいイヤフォンが付属している。
こうした「白いイヤフォンを装着している人」=「iPodユーザー」という認識が広まる一方で、アメリカでは白いイヤフォンで音楽を聴いているユーザーからiPodを強奪する、という事件が近年しばしば発生し、中には死者を出す例もある(ニューヨーク地下鉄での事件・在ニューヨーク総領事館による警告喚起)。
ちなみに、このイヤフォンは日本のフォスター電機が単独供給している。
アップル社はといったサードパーティ製ソフトウェアが必要であった。
初代iPodはMacintoshでしか使えなかった。これは、HFS+でフォーマットされた記憶装置をWindowsで認識することが特別な追加ドライバソフトウェア無しには不可能だからである。第二世代は Macintosh用がHFS+、Windows用がFAT32でフォーマットされて出荷された。第三世代はHFS+フォーマットで出荷され、これをWindowsへ接続した場合FAT32フォーマットに初期化するかどうかの確認メッセージが表示される。なお、FAT32フォーマットのiPodをMacintoshに接続して使うこともできる(Macintoshは、FAT32でフォーマットされた記憶装置を認識し、互換性を保ったまま使用できるからである)。現在では、旧世代のMacのみに対応しているiPodも、iPod Updaterで復元することで両OSに対応させる事ができるが、アップル社の保証外動作のため保証は受けられなくなる。
8月、「デジタルエンターテインメント戦略に合致しない」ことを理由に販売打ち切りを表明。同年9月末頃に販売を終了したものと見られる。
iPodLinuxプロジェクトはiPodで動作するなどが既に公式のゲームとして販売されている。
iPod photoはMac OS Xからのいくつかの視覚的要素を一体化し、ユーザー・インターフェースを提供している。iPod miniのリリースまで、全てのiPodのユーザー・インターフェースはで利用)を使用している。
第三世代 iPodの分解画像:
左から右へ
iPod はスクロール・ホイール・クリック及びアラームクロック・ビープ音(設定メニューは『クリッカー』)を生成する小さな内蔵スピーカーを搭載しているが、この内蔵スピーカーでは音楽を再生する事はできない。
iPod はアクセサリー産業の二次市場を大きく成長させる発端となり、2005年のMacworld基調演説でアップル社CEOスティーブ・ジョブズはそれを"the iPod economy"と呼んだ。一般的には、)と呼ばれることもある。
iPod のアクセサリーにはメモリーカードリーダー、FMチューナー、及びボイスレコーダモジュールなどが存在する。それらのコネクターは音の信号を通し電源をiPod またはアクセサリーに送ると同時に制御及び情報を提供する。これらのアクセサリー(ケース類などは除く)について2005年10月にアップル社がロイヤリティ料を徴収する旨の記事が出たが、今現在ロイヤリティ料を徴収する決定はアップル社で出されていない。また、PORTER(吉田カバン)やPRADA、GUCCI、COACH、Paul Smith、LOUIS VUITTON、dunhillなど各種ファッションブランドの専用ケース等も存在し、アップル社でもiPod nano tube、iPodソックス(ソックスがモチーフになっている)を販売している。
発売された初期の頃は電池の消耗・劣化が激しく、更に電池の交換費用が高額だったために、アメリカではユーザから電池交換費用を安くするよう運動やデモを起こされ、集団訴訟にまで発展した。この訴訟でアップル社が応じた和解の条件は以下の通りである。2004年5月31日までに第3世代までのiPodをアメリカで購入したアメリカの居住者に対して、バッテリの無償交換もしくは50ドルの商品券を渡すこと、あるいはその期間までにiPodの電池交換を有償で受けたユーザには最大で50パーセントの有償交換金額の返金に応じる、の2点である。また、イギリスの国会でもiPodの電池劣化問題が話題となったが、2004年6月以降からは電池も改良され、更にサポートとしてAppleCare Protection Planが発売されて解決している。2005年10月14日には、電池交換サービスの料金が従来の15,750円から半額以下の6,800円に改訂された。
iPodの新製品は発表直後に発売開始されるため、初期出荷数と需要のバランスが悪く、人気が集中する発売から数ヶ月は購入が難しくなる状況に陥る場合が多い。iPod miniやiPod shuffleの場合がそれに該当し、店舗で入手困難な状況が数ヶ月間は続いた。
iPodが普及する要因になったのは、使いやすいUIとシンプルなデザインもあるが、iPodユーザが自らが所有するiPodを他人に見せたり触らせることが多いためである。そういったユーザによる活動や、多くのユーザによるネット上でのトラブルシューティングの多さが、iPodをデジタル音楽プレイヤーのスタンダードの地位に押し上げ、今なおiPodユーザを増やしている。そのため、2007年現在日本の総シェアの約5割がiPodシリーズである(米国では8割近い)。
日本では、iPodが2003年に、iPod miniが2004年に、更にiPod shuffleが2005年に揃ってグッドデザイン賞を受賞した。ちなみにiPod miniが金賞を、iPod shuffleはグッドデザイン賞ベスト15に選ばれた。更にロジクール社が出したiPod用のワイヤレスヘッドホンも同様に2005年グッドデザイン賞に選出された。
2005年10月12日、動画の再生をサポートした第5世代のiPodが発表され、同時に動画転送のためのツールであるiTunes 6を発表した。
また、2006年1月11日に「iPod Radio Remote」という名でサードパーティからは既に発売され、以降も公式サポートがリクエストされていたFMラジオチューナー機能付きのワイヤードリモコンが発表され、第5世代以降発表のshuffleを除くモデルでのラジオ受信が可能となった。また、ファームウェア上ではRDS(Radio Data System)標準に準拠したデータが送られ、ラジオ局の情報や聞いている曲、ミュージシャンの名前などの情報が表示される仕様となっている。北米などを中心にRDSは既に開始されているものの、日本のFMラジオ放送ではこのRDSを送信しておらず、現在は特に何も表示されない。また、日本の「FM文字多重放送(見えるラジオなど)」には対応していない。
第5世代発表から11ヶ月後の2006年9月12日にはマイナーチェンジが行われ、新たに80GBモデルが投入された。
主な改良点は液晶ディスプレイの高輝度化(従来比160%)、動画再生機能の強化、iTunes Storeからのゲームダウンロードに対応、等。同時に映画コンテンツ(2006年9月現在日本では開始されていない)・5G iPod向けゲームのダウンロードに対応したiTunes 7が発表された。
なお、この際第1世代iPodからリクエストされてきたギャップレス再生機能をサポート。
2007年2月8日、アメリカ合衆国ニューヨーク州のカール・クルーガー上院議員がiPodなどの電子機器を操作しながら横断歩道を渡ることを禁じる法案を同州議会に提出した。同州ではiPodなどの電子機器を操作しながら横断歩道を歩いていた住民が車に轢かれ死亡する事件が3件発生し、そのうち1件は「危ない」と叫んでいたのにも関わらず気付かずに轢かれて死亡した。
余談だが、2006年11月には占領中の米兵士が銃撃を受けたが、胸ポケットに入れたiPodが致命傷を回避させたとする報道があるiPodが盾となり、銃弾から兵士の命を救った - GIGAZINE。
アメリカで放送されたCMにおいてエミネムの『Lose Yourself』の無断使用が発覚し、エミネムのレーベル会社であるEight Mile Styleがアップル社とそのCMを制作した広告代理店に対する著作権侵害の訴訟を2004年2月に起こしたが、2005年5月に和解が成立、2005年10月からiPodのCMとしてエミネムがU2の時同様に顔が判別できる程度の黒のシルエットで出演することになった。ちなみにエミネムもU2と同様にCM等のタイアップに今まで応じたことが無かった。
しかし、音楽CDなどのデータソースに対する著作権使用料に加えてプレイヤーに対する著作権使用料も徴収される事になってしまうために、「これは著作権料の二重取りになるものだ」といった非難の声が、消費者からはもちろんの事、審議参加議員らからも上がった。そのため、審議は一般人の声にも対応する為に インターネットWatch。
また、知的財産推進計画2007知的財産推進計画2007の策定の策定に際して行われた「知的財産推進計画2006」の見直しに関する意見募集「知的財産推進計画2006」の見直しに関する意見募集 団体からの意見 (PDF)では、日本法人であるアップルジャパン株式会社名で「私的使用複製について結論を得る」に関する意見として、著作物の私的複製による権利侵害には科学的且つ客観的証拠は存在せず、仮に私的複製により権利侵害を被ったと主張するなら、原因は複製防止技術を備えていない著作物パッケージを製造販売しているレーベルに有り、ハードウェア会社に対して責任転嫁するのは無責任且つ自己中心的な姿勢であるとし、「科学的且つ客観的証拠に基づかない理由に依る私的録音録画補償金制度は即時撤廃すべきである。」と主張する意見が掲載されたが、後に提出者からの要請で撤回された。アップルジャパンは、この意見が同社が提出したものかどうかについてコメントを避けている知的財産推進計画へのアップルジャパンの意見を削除。
件の訴訟はルイジアナ州の男性によって2006年1月31日に起こされた。訴状によれば、iPodは115デシベル以上の音量を再生することが可能であり、この音量で1日28秒以上聴き続けると、難聴を引き起こすおそれがあるとのこと。iPodには「115デシベル以上を再生できるという、設計上の致命的欠陥」があり、これにより正常な聴覚を失う可能性に関してアップルは適切な警告と対策、補償を十分に行なっていないとされている。
この訴訟は集団訴訟と認定されることが請求されており、被害に対する賠償と、iPodを安全なものにする改善を要求している。
但し、件の男性は2005年にiPodを購入したとされているが、実際にiPodで難聴になったかどうかは訴状では明らかにされていない。男性の弁護士によると、実際にiPodで難聴になったかは重要ではなく、iPodが取り返しのつかない難聴を引き起こす可能性が問題なのだという。
ただ、iPodの騒音性難聴を引き起こす「性能」が他のプレーヤーと比較して高いかに関しては疑問の余地が残る。同様の問題点はウォークマンなど携帯音楽プレーヤーが普及し始めた1980年代より言われていた問題で、他の携帯音楽プレーヤー全てに対して言えることでもあり、危険性はユーザー次第、ユーザーが用いる音量次第であり、自己責任との声もあるロック難聴、音響外傷・笠井耳鼻咽喉科クリニック自由が丘診療室。
現在iPodには、「イヤホンやヘッドホンを大音量で使用すると、聴覚を損なうおそれがあります」という警告文が添えられ(他プレーヤーでもこのような警告文が添えられている)、アップルからは最高音量の半分以下で使用することが推奨されている。また、最新版のソフトウェアでは、第五世代iPod、iPod nano、iPod shuffle向けに、ある一定以上の音量が出ないように設定する機能が提供されている。但し、この機能は旧世代機(第四世代以前のiPod、iPod mini)には提供されておらず、旧世代機のユーザーに対する補償が不十分である。
ちなみに、アメリカのとある大学で行われた調査によると音量を80パーセント以上で1日90分以上イヤホンやヘッドホンで音楽を聴くと難聴になりやすくなり、音量を100 パーセントで1日5分以上聞くと難聴になる危険性が高いとの結論となった。逆に、音量を10パーセントから50パーセントで1日90分以上聞く場合は難聴になる問題は無いとされている。
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