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エクリチュール

エクリチュールとは

  1. フランス語:écriture、文字・書かれたもの、書法、書く行為、の意
  2. 哲学用語。本稿の哲学用語にて詳述
  3. 音楽用語。本稿の音楽用語にて詳述

目次

  • 1 哲学用語

哲学用語

パロール(話し言葉)に対して用いられる、哲学用語の一つ。現代に入ってエクリチュールとパロールの二項対立とその差異に注目したのはフランス現代思想家のジャック・デリダである。よって哲学思想においてエクリチュールと呼ぶときは、まず西欧社会のパロール本位主義(音声中心主義)に潜んでいた倒錯を暴くためのシステムが問題となる。それは脱構築のための最初の手立てであった。(詳細は「脱構築」を参照)

しかし、同じフランスの思想家、例えばモーリス・ブランショにおいては、本質的に死を含む言語活動として、またロラン・バルトにおいては快楽の知的媒介として機能している。エクリチュールは話し言葉に対して、書き言葉の特質に注目したさいに用いられるタームなのである。したがって、その思想家の数だけ、その意義が存在すると言っても過言ではないため、留意が必要である。

音楽用語

音楽用語としては、作曲に用いられる和声対位法管弦楽法楽式などの書法上の技術をまとめて作曲法またはエクリチュールと呼ぶ。日本では東京藝術大学で教えた池内友次郎の影響により特にこのフランス語が定着している。書法という日本語も用いられる。

これらは作曲を学ぶ際別々の項目として、なおかつ同時並行して学ぶべきであり、音楽大学等の作曲専攻ではこれらの各項目が一つずつの単位として数えられるのが普通である。

作曲においてはこれらの書法が特にすぐれた音楽というものも多く存在するが、必ずしもその作品が作曲上革新的になるとは限らない。むしろ書法が優れるということは従来の様式においての技術の習得を示すものであり、保守的と見なされるのが常である。大学や音楽院などの音楽教育の場においては、この書法の習熟がまず評価の対象とされやすく、これは多くの作曲コンクールにおいても同じことが言える。ただし一部のコンクールでは書法の習熟よりも作品としての斬新さが優先して評価されるものもあり、こうしたコンクールおよびその審査員は好評を持って迎えられることが多く、また国際コンクールであれば世界的にその人気は高くなる傾向がある。

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データ取得日:2008年3月12日
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